」の新しい機能
このバージョンの「
DVD
Studio
Pro
」では新たに多くの機能が追加、強化および変更されています。
それらのうち、特に重要なものを以下にご紹介します。
HD
ビデオを使った
DVD
オーサリングのサポート
「
DVD
Studio
Pro
4
」では、標準精細度(
SD
)
DVD
オーサリングだけでなく、
HD DVD
規格に準拠
した高精細度(
HD
)ビデオを含む
DVD
のオーサリングをサポートするようになりました。これに
より、さまざまな
HD
ビデオソースを使用して
DVD
をオーサリングできるようになりました。ディ
スク の作成 は、赤色レ ーザー、青 色レー ザーの いずれ のドラ イブで も可能 で、アップ ルの最 新の
「
DVD
プレーヤー」で再生することができます。
16
序章
DVD
Studio
Pro
4
の概要
詳細については、
19
ページの「標準/高精細度
DVD
について」を参照してください。
「
DVD
プレー
ヤー」の要件の 詳細については、
570
ペー ジの「プロジェクトを エミュレートする」を 参照してく
ださい。
外部のビデオモニタおよびオーディオモニタのサポート
プロジェクト をシミュレートすると きに、外部のビデオモニタ およびオーディオモニ タを接続して
使用できるようになりました。
DVD
のオーサリングに際しては、視聴者が使用するデバイスに合わ
せたデバイ スでビデオ、オーディオを 視聴することが重要な 場合があります。これがプ ロジェクト
のシミュレート時に可能ならば、プロジェクトの構築やテスト用
DVD
の作成をする前に、ビデオと
オーディオを確認することができます。特に次のようなことが確認できます:
Â
コンピュータモニタの
RGB
値ではなく、
YUV
値に基づくトゥルーカラー表示。
Â
実際のピクセル数に基づくアスペクト比での表示。コンピュータモニタに
4:3
または
16:9
の
SD
解像
度のビデオを表 示するには、ピクセルを拡大/縮 小する必要がありますが、これ によってビデオ
の表示に問題点が発生したり、存在していた問題点が隠されたりすることがあります。
Â
適切な
AC-3
デコーダまたは
DTS
デコーダを接続することにより、オーディオをサラウンドサウン
ドで聞くことができます。
シス テムに
2
台 目のモニ タが接 続でき る場合 は、それを ビデオ モニタに 使用し ます。たと えば、
PowerBook G4
コンピュータの
S-Video
出力に
NTSC
または
PAL
のモニタを接続することもできます。
オーディオモニタ(適切な
AC-3
または
DTS
デコーダも含む)は、コンピュータの光デジタルオー
ディオ出力(
S/PDIF
)か、
FireWire
または
USB
のポートに接続します。
機器の詳細については
31
ページの「外部ビデオおよびオー ディオモニタ」を、「シミュレータ」の
使用の詳細については
547
ページの「外部のビデオモニタおよびオーディオモニタを使ったシミュ
レーション」を参照してください。
ビデオタイトルセット(
VTS
)エディタの追加
「
DVD
Studio
Pro
4
」に
VTS
エディタが追加され、プロジェクトの
VTS
構造を表示して制御するこ
とができるようになりました。
VTS
エディタを使用すると、エレメントを手動で
VTS
ブロックに割
り当てるこ とができます。これによ り、プレーヤーでディスク を再生するときに、ディ スクの別の
場所にあるエレメント間での移動による一時停止が最小限になるように、
DVD
の最終レイアウトを
最適化することができます。
重要:
プロジェクトの構築に際して、「アウトライン」タブでのエレメントの順番がファイル構造に
影響することは、なくなりました。
また、
「
DVD
Studio
Pro
4
」では必要に応じて追加の
VTS
ブロックが自動的に作成され、さまざまな
ビデオおよびオーディオ素材を使用したメニューをサポートします。たとえば、
AC-3
オーディオ素
材を使用したメインメニューと
AIFF
オーディオ素材を使用したセカンドメニューがある場合、各メ
ニューは自動的にそれぞれの
VTS
に配置されます。
詳細については、
588
ページの「
VTS
エディタ」を参照してください。
序章
DVD
Studio
Pro
4
の概要
17
GPRM
(
General Purpose Register Memory
)の使い方の改良
スクリプトを作成するとき、
GPRM
がさらに
1
∼
2
個必要になることがあります。
「
DVD
Studio
Pro
」
では、
8
個の
16
ビット
GPRM
レジスタが提供されていますが、
16
ビットのレジスタを常時フルに
必要とするわけではありません。
「
DVD
Studio
Pro
4
」では、
GPRM
レジスタの数を増やすために、
1
つまたは複数のレジスタにパー
ティションを設定してサイズを小さくすることができます。たとえば
GPRM 1
を選択してパーティ
ションを設定し、
4
ビットのレジスタ
4
個にできます。こうすれば、スクリプトの作成に利用できる
GPRM
の数を大幅に増やすことができます。
詳細については、
505
ページの「
GPRM
のパーティションを設定する」を参照してください。
「
Motion
」との統合の改良
「
DVD
Studio
Pro
4
」では、「
Motion
」プロジェクトで追加した専用マーカーをサポートするように
なりました。こ のマーカーによって、モー ションメニューの作成 時にループポイントを 定義するこ
とや、アルファ トランジションの作成時 にトランジション切り 替えポイントを定義す ることができ
ます。詳細については、「
Motion
ヘルプ」メニューの「
Motion
ユーザーズマニュアル」を参照して
ください。
「
Compressor
」に
AC-3
エンコーディングを追加
「
Compressor
」に
Dolby Digital AC-3
オーディオファイルをエンコードする機能が追加されました。
「
Compressor
」のバッチとプリセット機能を使用して、
1
∼
5.1
チャンネルの非圧縮オーディオ素材
をエンコードすることができます。詳細については、
「
Compressor
ヘルプ」メニューの「
Compressor
ユーザーズマニュアル」を参照してください。
「
Compressor
」が分散エンコーディングに対応
「
DVD
Studio
Pro
4
」に、分散エンコーディングをサポートする「
Compressor
」の強化バージョン
が付属しま す。分散エンコーディング によって、エンコーディン グの負荷を数台のコン ピュータに
分散することができ、作業時間を大幅に短縮できます。詳細については、「
Compressor
ヘルプ」メ
ニューの「
Compressor
ユーザーズマニュアル」 を参照してください。
DTS
(
Digital Theatre Systems
)オーディオフォーマットのサポートの追加
サンプルレート
96 kHz
、サンプルサイズ
24
ビットのオーディオに加えて、最大
6.1
チャンネルの
DTS ES
オーディオを使用できるようになりました。
重要:
DTS
オー ディ オは すべて、「
.cpt
」ファイ ル拡 張子 が付 いた 圧縮フ ァイ ル形 式を 使用 して
「
DVD
Studio
Pro
」に読み込む必要があります。
詳細については、
79
ページの「
DTS
オーディオ」を参照してください。
DVD-ROM
の領域に
2
層間切り替えポイントを設定可能
DVD-Video
コンテンツよりも
DVD-ROM
コンテンツのほうが多い
2
層プロジェクトで、
ROM
コン
テンツ内に切り替えポイントを設定できるようになりました。
詳細については、
578
ページの「大きな
DVD-ROM
コンテンツに切り替えポイントを設定する」を
参照してください。
18
序章
DVD
Studio
Pro
4
の概要
メニューのループポイント機能の改良
すべてのモーションメニューで、メニューのループポイント機能を使用できるようになりました。ド
ロップゾー ン、テキスト項目、およびビデ オ素材のあるボタンが 付いたモーションメニ ューでも使
用できます。ま た、スクリプトを使用して メニューのループポイ ントにジャンプするこ とができる
ようになりました。「ジャンプ」コマンドの設定時に、メニューの開始ポイントではなくループポイ
ントに直接ジャンプできるオプションが、「スクリプト」インスペクタに追加されました。
例については
509
ページの「メニューのループポイントにジャンプする」を参照してください。ま
た、ループポイ ント設定の詳細に ついては、
282
ページの「モー ションメニューを 設定する」を参
照してください。
「
iDVD
」から「
DVD
Studio
Pro