エンコーディング法
ビデオをエンコードする方法として一般的なものは次の 3 つです。
CBR
(固定ビットレート、
1
パス
とも呼ばれます)、
1
パス
VBR
(可変ビットレート)、
2
パス
VBR
です。
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CBR(1 パス)法:ビットレートを選択すると、それがビデオのコンテンツに関わらずビデオ全
体に使用されま す。この方法の長所は、エンコード したファイルの最終的なサイ ズが予測できる
ということです。ビットレートを調整すれば、ビデオを
DVD
に確実に収めることができます。短
所は動きのある コンテンツの有無に関わらず、同 じビットレートがビデオ全体に 適用されるとい
うことです。動きの あるシーンに対して納得でき る結果を得るには、たとえその 部分がムービー
の一部分であったとしても、十分高いビットレートを選択しなければなりません。
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1 パス VBR 法:基本ビットレートと最大ビットレートを選択します。エンコーダはエンコードを
行いながらビデ オの中の動きのある部分を検 出して、適当にビットレートを 調節します。すなわ
ち、動きのある場面にはより高いビットレートを使用し(最大値として選択した値まで)、動きが
あまりない場面ではより低い基本ビットレートを使用します。この方式の欠点は、
2
パス
VBR
法
ほどの高画質を得られないことです。
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2 パス VBR 法:
1
パス
VBR
と同じように基本ビットレートと最大ビットレートを選択します。違い
は、エンコーダがエンコードを行う際にビデオを
2
回パスすることです。最初のパスでビデオを
検査して動きのある コンテンツを確認します。
2
番目のパスでエンコード が実行されます。動き
の多い場面の画質を
1
パス
VBR
法の場合よりも高めるためにビットレートが調節されます。この
方法の短所は、
1
パス
VBR
法の
2
倍の時間がかかることです。
重要:
VBR
法では、エンコード後のファイルサイズは基本ビットレートの設定によって決まります。
最大ビットレートの設定は、ファイル のサイズには影響しません。また、
VBR
法の効率が最も高く
なるのは、最大ビットレートを基本ビットレートの約
2
倍にするか、少なくとも
1
∼
3 Mbps
ほど
高くした場合です。
内蔵
MPEG
エンコーダでは、 どちらのエンコード法を使用するかを選択することができます。
第
2
章
素材を準備する
57