トラックに
16:9
素材を使う
「
DVD
Studio
Pro
」の
1
つのプロジェクトの中でトラックごとにアスペクト比の設定ができます。こ
の設定によって、タイトルを再生するときにどのようにビデオを表示するかが
DVD
プレーヤーに伝
達されます。
16:9
のトラックでは、
4:3
モニタ上でトラックをどのように再生するかを指定します。選択肢は、パ
ンスキャン、レターボックス、またはパンスキャンとレターボックス(視聴者側で選択可能)です。
先に説明し たように、パンスキャンは まれにしか使用されま せん。エンコードされたビ デオにパン
スキャンベクトル情報が含まれていない場合は、絶対にパンスキャンを選択しないでください。
第
2
章
素材を準備する
53
1
つのトラックの中で
16:9
と
4:3
素材を混在させる
1
つのトラックのアスペ クト比の設定はトラック全体 に適用されることを念頭に置 いていてくださ
い。
1
つのトラックの中で
16:9
素材と
4:3
素材を混在させると、それを再生したときに問題が発生
します。たとえば、アスペクト比を
16:9
レターボックスに設定すると、
4:3
ビデオもレターボック
スになり、垂直方向に圧縮されたように見えることになります。
安全のため、
16:9
と
4:3
素材を同じトラックに混在させないでください。それぞれ別のトラックに
作成してください。
「
DVD
Studio
Pro
」の「接続」タブを使用してトラックの再生順序を制御するこ
とができます。
プレーヤーの中にはごまかしているものがある
!
残念ながら、すべてのプレーヤーが
16:9
ビデオを正確に処理しているわけではありません。トラッ
クごとのア スペクト比の設定はト ラックのビデオタイト ルセット・ファイル(
vts_01_1.vob
など)
に格納されます。多くの
DVD
プレーヤーはその設定内容を読み取って正確に処理しますが、
DVD
プ
レーヤーの中 にはこの設定を無視し て、代わりにビデオ自体の アスペクト比の設定を 見に行くもの
もあります。多くは正常に動作しますが、別の
DVD
プレーヤーでタイトルを再生すると再生結果が
一貫しない場 合があります。特にエンコ ーディングやオーサリ ング中に注意を払わな いとそのよう
な結果になります。
16:9
ビデオトラックのボタン
ビデオトラッ クの上にボタンを配置 するには、メニューオーバ ーレイをトラックの字 幕ストリーム
に追加しま す。これらのオーバーレイ はビデオと同じ方法で は処理されません。そこで 表示モード
(
16:9
レターボックス、
4:3
レターボックス、
4:3
パンスキャン)ごとに別々のオーバーレイを作成し
なければなりません。その後、
DVD
プレーヤーの設定に基づいて表示するために、正しい字幕スト
リームを選択するスクリプトを作成する必要があります。
字幕ストリームを使用してビデオトラック上にボタンを配置する方法の詳細については
442
ページ
の「
アスペクト比が異なるとどうなるか?
」を、またスクリプトの作成についての詳細は
467
ペー
ジの第
14
章「
スクリプトを作成する
」を参照してください。
メニューで
16:9
素材を使う
通常、
16:9
トラックには
16:9
メニューを使用したいと考えます。ビデオ での問題点の多くは、メ
ニューにも同様に当てはまります。特に、
16:9
メニューが
4:3
モニタでどう表示されるかというこ
とです。
16:9