用語集
用語集
4:3
ビデオのアスペクト比として最もよくあるもので、
NTSC
および
PAL
のビデオ規格に使われま
す。1.33 のアスペクト比とも呼ばれます。「アスペクト比」も参照してください。
16:9
ワイドスクリーンのアスペクト比で、
DVD-Video
仕様書に対応の記載があります。 1.78 の
アスペクト比とも呼ばれます。「アナモフィック」、「アスペクト比」も参照してください。
1
パスおよび
2
パス
VBR
(可変ビットレート) のエンコード
「可変ビットレート(VBR)のエン
コード」を参照してください。
2
層ディスク(ダブルレイヤ)
2
層プロジェクトのディスクを作成できる、記録ディスクフォー
マット。デュアルレイヤディスクと容量が等しいので、プロジェクトのデュアルレイヤ設定を利用
して切り替えポイントを決めることができ、レプリケータに送る前にプロジェクトをテストするこ
とが可能です。「2 層ディスク(デュアルレイヤ)」も参照してください。
2
層ディスク(デュアルレイヤ) 片面につき
2
層ある
DVD
で、
1
層ディスクのほぼ倍の容量があ
ります。
2
層プロジェクトのディスクは
2
層ドライブで作成できますが、 多くの場合はプレスサー
ビス業者に作成を委託することになります。「2 層ディスク(ダブルレイヤ)」、「両面ディスク」、
「OTP(opposite track path =オポジット・トラック・パス)」、「PTP(parallel track path =パ
ラレル・トラック・パス)」も参照してください。
AC-3
オーディオ
Dolby Laboratories
社が開発した、圧縮オーディオのフォーマット。Dolby
Digital オーディオとも呼ばれます。
1
チャンネルから
5.1
チャンネルサラウンドまでの音場の構成
に対応しています。「
Compressor
」の
AC-3
エンコーダは、
AC-3
フォーマットのオーディオを出
力します。
「
AUDIO_TS
」フォルダ 標準精細度
DVD-Video
のディスクに必要な
2
つのフォルダの内の
1
つ
(もう
1
つは「
VIDEO_TS
」フォルダです)。「
AUDIO_TS
」フォルダは、
DVD
オーディオのタイト
ルで使うように定められており、「
DVD
Studio
Pro
」でプロジェクトを構築する際、常に作成され
ますが、空のままで置いておかれます。「VIDEO_TS フォルダ」も参照してください。
AVC
(
Advanced Video Codec
)
「H.264」を参照してください。
B
フレーム 双方向(
Bi-directional
)のフレーム。
MPEG
ビデオのストリームの中で、
B
フレームに
は、その前後の
I
フレームや
P
フレームの間の動きの差分が入っています。シーンの激しい動きを扱
うにはかなり不向きですが、ファイルサイズの点では、
B
フレームが一番効率のよい種類のフレーム
です。「GOP(Group of Pictures)
」、「I フレーム」、「P フレーム」も参照してください。
646
用語集
CGMS
(
Copy Generation Management System
) ディスクを無制限にコピーしてよいか、
1
世
代のみコピーしてよいか、コピーさせないようにするかを設定します。コピーさせないようにする
と、
CSS
およびマクロビジョンの設定を行えるようになります。「CSS(Content Scrambling
System)」、「マクロビジョン」も参照してください。
CMF
(
Cutting Master Format
) コピープロテクションや
2
層ディスクの対応など、高度な機能
を
DVD
に追加するため、プレスサービス業者で必要になる情報を扱うためのフォーマット。
CMF
は、
DLT
およびオーサリング
DVD-R
には使えますが、一般用の
DVD-R
には使えません。
CSS
(
Content Scrambling System
)
DVD
のコンテンツに、デジタルのコピーライトプロテク
ションを施すものです。「CGMS(Copy Generation Management System)」、「マクロビジョ
ン」も参照してください。
Dolby Digital
「AC-3 オーディオ」を参照してください。
DTS
(
Digital Theatre Systems
)オーディオ
1
チャンネルから
5.1
チャンネルサラウンドまでの
音場の構成に対応する圧縮オーディオフォーマット。このファイルをコンピュータ上で再生するに
は、外付けの
DTS
デコーダが必要です。
DVD@ccess
「
DVD
Studio
Pro
」の機能の
1
つで、タイトルをコンピュータで再生する際、よりイ
ンタラクティブな再生を行えるようにします。
DVD@ccess
を使うと、コンピュータのアプリケー
ションを開いて特別なコンテンツを表示させるリンクを、メニュー、トラック、マーカーに追加で
きます。たとえば、システムの
Web
ブラウザを開き、指定した
Web
サイトを表示させることがで
きます。
DVD-R
アップルの
SuperDrive
が対応している
DVD
のフォーマットで、 ライトワンスのディスク
を使うものです。「オーサリング用メディア」、「CMF(Cutting Master Format)
」、「一般用メ
ディア」も参照してください。
DVD-ROM
標準的な
DVD-Video
のディスクに入っているものに加えて、ファイルも入っている
DVD
です。ファイルは、タイトルをコンピュータで再生するときに利用できます。 通常の独立型の
DVD
プレーヤーでは、ファイルは無視されます。ファイルは、たとえば追加のグラフィックスやソ
フトウェアなど、ディスクに書き込めるものなら、ほぼ何でもかまいません。
GOP
(
Group of pictures
)
MPEG-2
でエンコードしたビデオクリップを構成する小さな部分で、
1
つの
I
フレームと、いくつかの
B
フレームおよび
P
フレームから成り立っています。通常、
GOP
のサイズは、数フレームから最大
18
フレーム(
NTSC
)または
15
フレーム(
PAL
)までです。マー
カーの配置やビデオのトリムは、
GOP
の境界でのみ行えます。「B フレーム」、「I フレーム」、「P フ
レーム」も参照してください。
GPRM
(
General Purpose Register Memories
)
DVD
プレーヤーには、再生中でも
DVD
が使え
るように取っておかれる、メモリのレジスタがあります。
DVD
内のスクリプトは
GPRM
を使って、
言語のカスタマイズやランダム再生など、特殊な再生の機能で使われる数値を保存します。
「SPRM(System Parameter Register Memories)
」と比較してください。
用語集
647
H.264
MPEG-4 part 10
フォーマットすなわち
H.264
フォーマットに基づいた、
H.264
ビデオ
フォーマット(
AVC = Advanced Video Codec
としても知られます)では、
MPEG-2
フォーマット
の約
2
倍の効率でエンコーディングが可能です。これにより、ビットレートを変えずにより高い画
質を得たり、画質を保ったままで(ファイルサイズを小さくするために)より低いビットレートを
選択したりできます。「
DVD
Studio
Pro
」では、
H.264
フォーマットは
HD
プロジェクトにのみ使
用できます。
HDV
標準的な
mini-DV
テープに記録するために設計された
HD
ビデオフォーマットで、高ビット
レートの
MPEG-2
エンコーディングを使用します。
HDV
ビデオは、「
Final
Cut
Pro
5
」で編集で
き、トランスコードしなくとも
HD
プロジェクトに利用することができます。
HVDVD_TS
HD DVD-Video
のディスク上に必要なフォルダです。「
DVD
Studio
Pro
」では、
HD
プロジェクトを構築する際に「
HVDVD_TS
」フォルダが作成されます。これに、
HD DVD-Video
のタイトルを構成する、ビデオ、オーディオ、字幕、メニュー、操作の各ファイルがすべて入って
います。
I
フレーム イントラフレーム。
MPEG
ビデオのストリームでは、参照またはキーフレームとも呼ば
れる
I
フレームに、現在の画面の完全なイメージが入っています。
B
フレームや
P
フレームとは異
なり、
I
フレームはイメージの情報を供給するのにほかのフレームを必要としません。
GOP
ごとに、
1
つの
I
フレームがあります。「B フレーム」、「GOP(Group of Pictures)
」、「P フレーム」も参
照してください。
Line 21
対応 特別なデータを入れておける、
NTSC
のシステムのビデオの走査線。 クローズドキャ
プションの情報を入れるのに、最もよく使われます。
MPEG
Moving Picture Encoding Group の頭文字。
DVD
に使われる
MPEG-1
と
MPEG-2
のエン
コード規格を定めている、一群のエンコード規格。
NTSC
National Television Standards Committee(米国テレビ標準化委員会) の略称。北米での
標準放送方式を定めている組織。NTSC ビデオという用語は、この委員会が定めたビデオ規格を指
すもので、色の階調が明確に限定されており、インターレース方式で、およそ
720
×
480
ピクセ
ル、
29.97 fps
です。「PAL」と比較してください。
OTP
(
opposite track path
=オポジット・トラック・パス)
2
層ディスクを作成する際、
2
番目
のレイヤが始まる位置を設定するのに使います。オポジットでは、
2
番目のレイヤはディスクの外
側の端から始まりますが、これは、
1
番目のレイヤがディスクの内側の端から始まるのと反対です。
「2 層ディスク(デュアルレイヤ)」、「PTP(Parallel Track Path =パラレル・トラック・パス)」
も参照してください。
PAL
Phase Alternating Line(位相反転走査線)の頭文字。
25 fps
(
720
×
576
ピクセル)、イン
ターレース方式のビデオフォーマットで、多くのヨーロッパ諸国で使われています。「NTSC」と比
較してください。
PTP
(
Parallel Track Path
=パラレル・トラック・パス)
2
層ディスクを作成する際、
2
番目のレ
イヤが始まる位置を設定するのに使います。パラレルでは、
2
番目のレイヤは、
1
番目のレイヤと
同様、ディスクの内側の端から始まります。「2 層ディスク(デュアルレイヤ)」、「OTP
(Opposite Track Path =オポジット・トラック・パス)」も参照してください。
648
用語集
P
フレーム 予測フレーム。
MPEG
ビデオのストリームの中で、
P
フレームは、前にある
I
フレーム
または
P
フレームの内、最も近いものをベースにエンコードされます。
P
フレームは、前後にある
B
フレームによって参照されます。ファイルサイズの点では
B
フレームほど効率的ではありません
が、シーンの急激な変化には、より効果的に再現します。「B フレーム」、「GOP(Group of
Pictures)
」、「I フレーム」も参照してください。
S/PDIF
オーディオ
Sony/Philips Digital Interface
の略称。外部の
AC-3
または
DTS
デコーダで
「
DVD
Studio
Pro
」のオーディオを再生する場合に使う、デジタルオーディオ出力です。
SPRM
(
System Parameter Register Memories
)
DVD
プレーヤーには、言語、ビデオの設定、
リージョンコードなど、再生中に
DVD
が使う設定の情報を入れておくための、メモリのレジスタ
があります。
DVD
内のスクリプトは、
SPRM
を使って、トラックのどのバージョンを再生するかを
決定したり、
DVD
プレーヤーのリージョンコード設定が適正かどうかを判別したりします。
「GPRM(General Purpose Register Memories)」と比較してください。
「
VIDEO_TS
」フォルダ
DVD-Video
のディスクに必要な
2
つのフォルダの内の
1
つ(もう
1
つは
「
AUDIO_TS
」フォルダです)。
SD
プロジェクトを構築する際に、「
DVD
Studio
Pro
」で
「
VIDEO_TS
」フォルダが作成されます。 これには、
DVD-Video
のタイトルを構成する、 ビデオ、
オーディオ、字幕、メニュー、操作用のファイルのすべてが入っています。
青色レーザー
HD
ベース
DVD
でサポートされる、新しいディスクフォーマットの名称。この名称
は、ディスクの再生に用いられるレーザーの色を指しています。青色レーザーは、従来の
SD
ベー
ス
DVD
で用いられる赤色レーザーよりも波長が短いので、赤色レーザーディスクよりも高い密度
で記録されたデータを扱うことができます。これにより、ディスク容量は
3
倍を少し上回ります。
「赤色レーザー」も参照してください。
赤色レーザー
SD
プロジェクトを収めたディスクの再生に使われるレーザーの色から付けられた名
前。「青色レーザー」も参照してください。
アスペクト比 表示画面での、ビデオのフレームの幅と高さとの比率。最もよくあるアスペクト比
は、標準のビデオで使われる
4:3
です。
DVD
規格には、
16:9
のアスペクト比の対応の記載もありま
す。「4:3」、「16:9」、「アナモフィック」も参照してください。
アナモフィック ワイドスクリーンのビデオの一種で、標準の
4:3
のビデオと同じフレームのサイ
ズを使いますが、画像が水平方向に圧縮されるため、歪んで見えます。ワイドスクリーンの
SD
ベース
DVD
では、
16:9
のアナモフィックのビデオを使う必要があります。
一般用メディア アップルの
SuperDrive
も含め、
DVD-R
ドライブで最もよく使われる、
DVD-R
メ
ディアのフォーマット。
CMF
(
Cutting Master Format
)には対応していません。「オーサリング用
メディア」、「CMF(Cutting Master Format)
」も参照してください。
インタラクティブ字幕
「ビデオ上のボタン」 を参照してください。
インタラクティブマーカー
「ビデオ上のボタン」 を参照してください。
エレメント メニュー、トラック、シナリオ、スライドショー、スクリプトなど、
DVD
のプロジェ
クトの部品となるもの。プロジェクトのオーサリングでは、エレメントを作成し、それらを接続す
ることが必要です。「オーサリング」も参照してください。
用語集
649
エンコード ビデオやオーディオを別のフォーマットに変換する処理。
DVD
のプロジェクトに関し
ては、
MPEG-2
ファイルへのビデオの変換と、いくつかある
DVD
準拠フォーマットの
1
つへの
オーディオの変換とを指します。
オーサリング
DVD
を作成する作業。
DVD
プロジェクトのオーサリングでは、画像や音声を使っ
てメニューやトラックなどのエレメントを作成し、視聴者があるエレメントから別のものへ移動で
きるように接続し、その後、
DVD
準拠のファイル一式、ディスクイメージ、
DVD
に応じて、プロ
ジェクトをフォーマットします。「エレメント」も参照してください。
オーサリング用メディア プレスサービス業者に持ち込むマスターディスクに高度な機能を追加する
ための、
CMF
(
Cutting Master Format
)に対応した
DVD-R
の型。特別なオーサリング用
DVD-R
ドライブを使う必要があります。「CMF(Cutting Master Format)
」、「一般用メディア」も参照し
てください。
オーバーレイ メニューやビデオ上のボタンを作成する際、 ボタンにハイライトの情報を加える、
静止画のグラフィックス。オーバーレイは、白い背景の上に単色を使ったシンプルなものにも、前
もって決めた
4
色までを使った高度なものにもできます。カラーマッピングによって、オーバーレ
イで使うものにハイライトのカラーを割り当て、ボタンの状態ごと(通常、選択、アクティブ)に
異なるカラーを設定します。「カラーマッピング」も参照してください。
可変ビットレート(
VBR
)のエンコード ビデオを
MPEG
でエンコードする方法の
1
つで、ビデオ
の内容に基いてビットレートを変えるもの。動きの少ないシーンでは低いビットレートを使って、
必要なディスクの空き容量を減らし、一方、動きの多いシーンではより高いビットレートを使っ
て、品質を向上します。
1
パス
VBR
のエンコードは、
2
パス
VBR
のエンコードよりも処理が速いで
すが、品質はそれほど高くはなく、最終的なファイルのサイズも、予想したものと少し変わりま
す。
2
パス
VBR
のエンコードでは、 ビデオ全体を通した
1
度目の処理で動きの内容を判断し、
2
度
目の処理でエンコードを実行することで、より高い品質を得られ、ファイルサイズの予測が可能に
なるという利点があります。
カラーマッピング オーバーレイのグラフィックスを加工する際、オーバーレイのグラフィックスで
使う色に、カラーと不透明度の設定を行う作業。
3
種類のボタンの状態(通常、選択、詳細)すべて
に、個別のカラーと不透明度を割り当てます。「オーバーレイ」も参照してください。
クリップ ビデオやオーディオの素材を指す用語で、 特にトラックに追加されてからのものを言い
ます。「素材」も参照してください。
構築 プロジェクトを
DVD
対応のフォーマットにコンパイルすることです。
SD
プロジェクトの場
合は
AUDIO_TS
および
VIDEO_TS
フォルダが作成され、
HD
プロジェクトの場合は
HVDVD_TS
フォルダが作成されます。トラックを構成する複数のストリームは、
1
つのビデオ・オブジェク
ト・ファイルに多重化されます。「フォーマット」と比較してください。
固定ビットレート(
CBR
)のエンコード ビデオを
MPEG
でエンコードする方法の
1
つで、ビデオ
ファイル全体を通じて同じビットレートを使うもの。主な利点は、結果として得られるファイルの
サイズを、かなり確実に予測できることです。不利な点は、静止している部分でも動きの多い部分
でも、ビデオのあらゆるシーンが同じように処理されることです。「可変ビットレート(VBR)の
エンコード」も参照してください。
650
用語集
コピーサービス業者
DVD
のコピーを複数作成したい場合で、ディスクが標準の
DVD-R
に収まり、
コピープロテクションなど特別高度な機能を必要としないときは、コピーサービス業者を利用でき
ます。コピーサービスの作業では、お使いのシステムで作成した
DVD-R
を元に、
DVD-R
のコピー
を作成します。工程が自動化されていたり、プロ仕様のラベルを付けることができたりする場合も
あります。「プレスサービス業者」も参照してください。
コンパイル
「構築」を参照してください。
最初に再生 タイトルの再生が始まるときに表示される、プロジェクトのエレメント。プロジェク
トのどのエレメントでも、「最初に再生」するよう割り当てることができます。
サブピクチャ
「オーバーレイ」を参照してください。
シェイプ シェイプは標準メニューで使われ、ボタンまたはドロップゾーンとしてメニューに追加
されます。シェイプには、メインのグラフィックスに加え、ハイライトやビデオのサムネールに必
要なグラフィックスも含まれます。「
DVD
Studio
Pro
」に付属のものが使え、また、ご自分でも作
成できます。「モーションボタン」、「パッチ」、「標準メニューによるメニュー作成方法」も参照し
てください。
シナリオ 特定のトラックに固有の、プロジェクトのエレメントで、これによってそのトラックの変
更版を作成できます。たとえば、暴力シーンのあるコンテンツをとばしたり、そのトラックのハイ
ライトシーンだけを集めたりした代替バージョンを作成するのに、シナリオを使うことができます。
字幕
DVD
規格は、各トラックに最大
32
本までの字幕ストリームを入れられるよう規定していま
す。これらのストリームには、クローズドキャプションの機能と同様、標準テキストを入れること
ができます。字幕はビデオ上のボタンを作るのにも使え、メニュー以外の場所でボタンを使うこと
ができるようになります。字幕は「
DVD
Studio
Pro
」の中で作成でき、また、外部の素材から読み
込むこともできます。
ジャケットピクチャ
DVD-Video
規格のオプション部分に定められている規格。 ディスクの内容を
視覚的に表す画像を、別画面や、
DVD
プレーヤーの停止画面に表示するためのものです。
スクリプト リージョンコードなど、
DVD
プレーヤー側の特別な情報を利用したり、すべてのト
ラックをランダムに再生するなど、高度な機能を実行したりするのに作成する、簡単なプログラ
ム。プロジェクトのほとんどのエレメントをスクリプトに接続できます。「GPRM(General
Purpose Register Memories)
」、「SPRM(System Parameter Register Memories)
」も参照し
てください。
スタイル 標準メニューで使われ、テキストオブジェクト、ボタン、ドロップゾーンなど、メ
ニューの項目が、どの程度まで具体的な特徴を持つかを決めます。「
DVD
Studio
Pro
」に付属のも
のが使え、また、ご自分でも作成できます。「標準メニューによるメニュー作成方法」、「テンプ
レート」も参照してください。
スライドショー 最大
99
の静止画と、一緒に再生されるオーディオを入れることのできる、プロ
ジェクトのエレメント。「
DVD
Studio
Pro
」ではスライドショーをトラックに変換することができ、
字幕や、オーディオ用の別言語など、追加の機能を使えるようになります。
用語集
651
素材
「
DVD
Studio
Pro
」での
DVD
のプロジェクトのオーサリングに使う、 オーディオ、ビデオ、
静止画のファイル。「パレット」も参照してください。
タイムコード クリップの中のビデオの各フレームを、 唯一の、連続した時間の単位に関連付ける
方法。形式は、時:分:秒:フレームです。「ドロップフレームのタイムコード」、「ノンドロップ
フレームのタイムコード」を参照してください。
多重化
「多重化処理」を参照してください。
多重化処理 ビデオストリーム、オーディオストリーム、 字幕ストリームなど、複数のストリーム
を、
1
本のストリームに結合する処理。タイトルを構築して、
DVD
互換のストリームを作成すると
きに、行われます。「構築」も参照してください。
チャプタ トラックの中の接続先として、接続を行える部分。通常、チャプタインデックスのメ
ニューでシーンを特定するのに使います。各トラックには最大
99
個のチャプタを割り当てられます。
ディスク作成 データをディスクに書き込むこと。「
DVD
Studio
Pro
」では、プロジェクトを構築
した後フォーマットして、
DVD-R
に書き込む作業のことを、簡略化してディスク作成と呼びます。
「構築」、「フォーマット」と比較してください。
データ記述プロトコル(
DDP
)
DLT
ドライブに合わせてプロジェクトをフォーマットする際、最も
よく使われるファイルのタイプ。「デジタル・リニア・テープ(DLT)ドライブ」も参照してくだ
さい。
デジタル・リニア・テープ(
DLT
)ドライブ プロジェクトをプレスサービス業者に持ち込むため
に、最もよく使われるテープのドライブ。フォーマットの作業では、プロジェクトのレイヤごと
に、別々のテープに書き込まれます。「データ記述プロトコル(DDP)」、「フォーマット」も参照し
てください。
テンプレート 標準メニューで使われ、メニューの背景、ボタンのレイアウト、テキスト、ドロップ
ゾーンを決めるためのスタイルを含んでいます。「
DVD
Studio
Pro
」に付属のものが使え、また、ご
自分でも作成できます。「標準メニューによるメニュー作成方法」、「スタイル」も参照してください。
動作領域 オーバーレイのグラフィックスの中でボタン用に使う部分を決める、 長方形の領域。タ
イトルをコンピュータで表示する際にクリックできるボタンの“ホットスポット”も、これによっ
て決まります。「ボタン」も参照してください。
トラック
DVD
の主要な内容となる、ビデオ、オーディオ、字幕ストリームを含む、
「
DVD
Studio
Pro
」のプロジェクトのエレメント。各プロジェクトは、トラック、シナリオ、スラ
イドショーを組み合わせて最大
99
本まで持つことができます。
トランジション あるボタンまたは静止画から次のエレメントへと移行する間に再生される、 短い
ビデオクリップ。「
DVD
Studio
Pro
」では、さまざまなタイプのトランジションを使用できます。
トランジションは、メニューボタンとそのターゲットの間、スライドショーのスライド同士の間、
およびトラック内の静止画同士の間に設定できます。
652
用語集
ドロップゾーン メニューの背景に追加できるエレメント。ドロップゾーンには、静止画や、動画
のビデオの素材を割り当てることができます。ドロップゾーンは、サイズの変更、位置の変更、回
転を行うことができます。タイトルを構築する際、ドロップゾーンは背景に結合されます。ドロッ
プゾーンは、プロジェクトのほかのエレメントにはリンクできません。
ドロップフレームのタイムコード
29.97
フレーム/秒(
fps
)という、
NTSC
での実際の時間の経
過を表すためのタイムコード。フレーム数をこのように正確に表すため、
10
で割り切れる分を除く
毎分、フレーム数(整数)を
2
つとばします。「ノンドロップフレームのタイムコード」、「タイム
コード」も参照してください。
ノンドロップフレームのタイムコード 標準的な
NTSC
のタイムコードで、フレームに連続した番
号が付けられ、
1
秒あたり
30
フレーム、
1
分あたりは
60
秒、
1
時間あたりは
60
分で換算されま
す。
NTSC
のフレームレートは実際には
29.97 fps
なので、ノンドロップフレームのタイムコードで
は、実際に経過した時間と比べ、
1
時間あたり
3
秒と
18
フレームのずれが生じます。「ドロップフ
レームのタイムコード」、「タイムコード」も参照してください。
背景イメージ閲覧 すべてのメニューは背景イメージを持ち、その上に重ねてメニューのボタンを
配置します。静止画、動画ビデオ(モーションメニューになります)などを背景として使用できま
す。「モーションメニュー」も参照してください。
パッチ たとえば陰影付けや色付けなど、通常のシェイプでは普通使えない機能のある、特別な
シェイプ。パッチを作成することはできません。「シェイプ」も参照してください。
パンスキャン
16:9
のビデオを
4:3
のモニタで表示する方式の
1
つ。映像は、
4:3
のモニタに収まる
よう、両端が切り落とされます。パンスキャンを用いた
MPEG-2
のビデオクリップには、映像の切
り落とされる部分を自動的に変更するベクトルを入れることができます。「レターボックス」も参
照してください。
ピクセルのアスペクト比 あるピクセルと横のピクセルとの距離、および下のピクセルとの距離に
よって、ピクセルのアスペクト比が決まります。コンピュータシステムおよび
HD
ビデオのモニタ
で使われる正方形ピクセルのアスペクト比では、両方向のピクセルの距離は同じです。
SD
ビデオ
のモニタでは、両方向の距離が異なるので、長方形ピクセルになります。
NTSC
のビデオと
PAL
の
ビデオとでは、ピクセルのアスペクト比が異なります。
SD
プロジェクトで使うグラフィックスを
コンピュータで作成する場合は、この違いを計算に入れる必要があります。
ビットレート デジタルビデオやデジタルオーディオの素材を構成しているデータの、ビット/秒
の数値。ビットレートが高いほど、品質がよくなります。しかし、ビットレートが高ければその分
大きなファイルサイズが必要になり、
DVD
プレーヤーが処理しきれなくなった場合には、 再生上の
問題を生じることがあります。
DVD
規格では、
DVD
タイトルに使われる素材について ビットレー
トの制限が設けられています。
ビデオ上のボタン 字幕ストリームによって、ビデオストリームの上に重ねて表示される、インタ
ラクティブなボタン。視聴者が、タイトルのメインのプログラムを見ながら、画像を切り替えられ
るようにするために使います。また、「インタラクティブ字幕」や「インタラクティブマーカー」
とも呼ばれます。
用語集
653
ビデオタイトルセット(
VTS
)
DVD
のコンテンツは、
1
つまたは複数の
VTS
ブロックに収められ
ます。「
DVD
Studio
Pro
」では、プロジェクトに含まれるトラックおよびスライドショーごとに
VTS
ブロックが作成されます(合計
99
ブロックまで)。各
VTS
には、トラックやスライドショーだ
けでなく、メニューおよびスクリプトも入れることができます。
DVD
プロジェクトの
VTS
の構成
を表示および管理するには、
VTS
エディタを使用できます。
ビデオ領域
DVD
上の、「
VIDEO_TS
」フォルダまたは「
HVDVD_TS
」フォルダが収められている領
域です。
標準メニューによるメニュー作成方法
「
DVD
Studio
Pro
」で、背景の動画ビデオ、モーションボ
タン、シェイプ、ドロップゾーン、オーディオなどを使う機能を含め、メニューを作成する作業と
して最も柔軟性に富んだものを指します。標準メニューでは、テンプレートやスタイルも使えま
す。「レイヤメニューによるメニュー作成方法」と比較してください。
プレスサービス業者
DVD
のコピーを大量に(一般的には
100
枚以上)作りたい場合は、プレス
サービス業者を利用することができます。
2
層ディスクを作りたい場合や、コピープロテクション
やリージョンコードなどの高度な機能を使う場合には、プレスサービス業者を利用する必要があり
ます。コピーサービス業者では
DVD-R
の工程が使われるのに対し、プレスサービス業者では、ガ
ラスマスターの原盤工程を使って、あらゆる
DVD
プレーヤーに互換性のある
DVD
を作成します。
「コピーサービス業者」も参照してください。
フォーマット
DVD-R
ドライブ、
DLT
ドライブ、システムのハードディスクなどの出力デバイスに
合わせて、構築ファイルを書き出す作業。「構築」と比較してください。
プロジェクト
「
DVD
Studio
Pro
」を使って
DVD
タイトルをオーサリングする場合、まずはプロジェ
クトを作成し、その中で作業します。
ボタン 各
DVD
メニューには、視聴者が
DVD
の内容にアクセスするために使用できるボタンが、
少なくとも
1
つ必要です。ビデオトラックの上にボタンを配置することもできます。
「
DVD
Studio
Pro
」は、
3
つのボタンのタイプに対応しています。 オーバーレイベースはオーバー
レイのグラフィックスを使うもの、シェイプベースは付属のまたはカスタムのシェイプのグラ
フィックスを使うもの、レイヤベースは
Abode
「
Photoshop
」フォーマット(
PSD
)のファイル
をレイヤとして使うものです。ボタンは、ほかのメニューのボタンや、トラック、シナリオ、スラ
イドショー、スクリプトなど、プロジェクトのさまざまなエレメントに接続できます。「ボタン操
作」、「ボタンの状態」、「モーションボタン」も参照してください。
ボタン操作 視聴者がリモコンの矢印ボタンを押したときに行われる動作。 手動でリモコンボタン
ごとの動作を設定することもでき、「
DVD
Studio
Pro
」の「自動割り当て」の機能を使って、自動
でメニュー上のすべてのボタンについてのリモコンボタン操作を一度に設定することもできます。
視聴者がメニュー上で現在のボタンから目的のボタンへ移動する際、リモコンボタンの動作が論理
的なものになるよう設定することが重要です。
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用語集
ボタンの状態 メニュー上の各ボタンは、通常、選択、アクティブの
3
種類のいずれかの状態になり
ます。通常状態では、ボタンは何もしないときの状態で表示されます。メニューでは、
1
つを除いた
すべてのボタンが通常状態になります。視聴者が、あるボタンに移動すると、それが選択状態になり
ます。ある時点では、
1
つのボタンのみ選択状態にできます。選択状態のボタンは、視聴者がリモコ
ンの「
Enter
」ボタンを押すと、アクティブな状態になります。ボタンのタイプに応じ、ハイライト
やレイヤで各ボタンの状態が示されます。
マーカー トラックの内容の特定の部分を示すために、トラックに付加するエレメント。マーカーに
は、チャプタのボタンをリンクするのに使うチャプタマーカー、ビデオ上のボタンを設定するのに
使うボタンのハイライトマーカーなど、いくつかのタイプがあります。
1
つのトラックでは、最大
99
個のチャプタマーカーを含めて、合計で最大
255
個のマーカーが使えます。マーカーは、
GOP
の境界にのみ置くことができます。「GOP(Group of Pictures)
」も参照してください。
メニュー プロジェクトのエレメントの
1
つで、トラックやスライドショーなど、プロジェクトの
ほかのエレメントに接続するためのボタンを収めるもの。メニューには、静止画やフルモーション
の背景が使え、オーディオも入れられます。「背景」、「ドロップゾーン」、「モーションボタン」、
「モーションメニュー」も参照してください。
モーションボタン 割り当てた素材のサムネールのイメージが表示できるボタンシェイプ。素材に
は、静止画やビデオクリップが使えます。
モーションメニュー 背景、モーションボタン、ドロップゾーンとして、動画ビデオのコンテンツ
を含むメニュー。「背景」、「ドロップゾーン」、「モーションボタン」も参照してください。
リージョンコード
DVD
は、タイトルをオーサリングする際、対応するリージョンを選択すること
により、世界のある地域でのみ再生できるよう、設定できます。
DVD
規格では、世界を
6
つの
リージョンに分け、さらに旅客機や客船で使うためのリージョンを設けています。
両面ディスク ディスクの両面にコンテンツが入っている
DVD
。多くの
DVD
プレーヤーでは、
2
つ目の面を再生するのにディスクを裏返す必要があります。各面は、
1
層にも
2
層にもできます。
「2 層ディスク(デュアルレイヤ)」も参照してください。
レイヤメニューによるメニュー作成方法 「
Photoshop
」の
PSD
ファイルを利用したメニューの作
成方法で、ボタンの
3
つの状態(通常、選択、アクティブ)ごとに、別のレイヤを使います。ボタ
ンのハイライトに複雑なグラフィックスを使うことができます。しかし、動画ビデオの背景やオー
ディオは使えません。「標準メニューによるメニュー作成方法」と比較してください。「ボタンの状
態」も参照してください。
レターボックス
16:9
のビデオを
4:3
のモニタで表示する方式の
1
つ。上下に黒い帯が入った状態
で、フレームの全体が表示されます。「パンスキャン」も参照してください。
マクロビジョン
DVD
のコンテンツに、アナログのコピーライトプロテクションを施すものです。
「CSS(Content Scrambling System)」、「CGMS(Copy Generation Management System)」
も参照してください。
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