チャプタマーカーのエンドジャンプを設定する
「
DVD
Studio
Pro
」では、各トラックに最大
99
個のチャプタマーカーを設定できるほか、チャプ
タマーカーと各チャプタのエンドジャンプを両方合わせて
106
個まで設定することができます。こ
の制限で支障が出ることは通常はありませんが、各チャプタマーカーにエンドジャンプを設定する
場合は別です。
たとえば、あるトラックに
54
個のチャプタマーカーを作成してそのすべてにエンドジャンプを設
定すると、チャプタマーカーとエンドジャンプの合計数は
108
個となります。この状態でプロジェ
クトを構築すると、エラーメッセージが表示されてしまいます。このように制限数を超えてしまう
場合は、(そもそもチャプタマーカーにエンドジャンプを設定するのはトラックが始めから終わり
まで続けて再生されないようにすることが目的なので)トラックを
2
つに分割し、チャプタマー
カーの数を分散させてもかまいません。そうすれば、
106
個の制限範囲内に収めることができます。
チャプタマーカーにエンドジャンプを設定するメリット
チャプタマーカーに設定したエンドジャンプによって
1
つのトラックを「編集」し、複数の小さ
いクリップに分割することができます。たとえば、特定のチャプタマーカーにジャンプするように
メニューボタンを 設定すると、その位置 からトラックの 再生が始まります。ト ラックが次のマー
カーに達すると、エンドジャンプによって
DVD
プレーヤーの表示画面がメニューに戻り、トラッ
クの短い一部分だけが再生されます。
この方法の長所は、
1
つのプロジェクトで作成可能なトラック、シナリオ、およびスライドショー
の制限(合計数が
99
個)を気にすることなく、簡単な設定によってトラックを短いクリップ単位
で再生させることができるという点です。短所は、エンドジャンプを設定した最初のチャプタマー
カーに達するとすぐに設定された位置にジャンプしてしまうので、トラックを最初から最後まで再
生できなくなるということです。
シナリオを使う
あるチャプタマーカ ーから次のチャプ タマーカーまでの区 間だけが再生され るシナリオを作成す
ると、エンドジャンプを設定した場合と同様の結果が得られます。この方法の短所は、このような
シナリオをいくつも設定する必要があるプロジェクトでは、トラック、シナリオ、およびスライド
ショーのプロジェクトあたりの合計数がすぐに制限値(
99
個)に達してしまうという点です。
第
15
章
接続を確立する
531
「メニュー」ボタンの接続
DVD
プレーヤーのリモコンの「メニュー」ボタンに接続を確立すると、その接続がトラックのすべ
てのマーカーに自動的に適用されます。