層ディスクについて
2
層ディスクには、取扱いの難しい点がいくつかあります。
Â
切り替えポイントを完全にテストできるのは、使用しているシステムで 2層メディアへの書き込み
ができる場合のみです。「
DVD
Studio
Pro
」を使って
2
層ディスクに
2
層プロジェクトを書き込
む場合、
DVD
プレーヤーが再生する層を変える切り替えポイントは、プレス製造されるディスク
の場合と同様に配置されます。詳細については、
571
ページの「
2
層のプロジェクトをエミュレー
トする
」を参照してください。
参考:また、
「
DVD
Studio
Pro
」では、
2
層プロジェクトを
1
層ディスクに書き込むことも可能で
す。この場合、
1
層目のすべてと、
2
層目のうちディスクに収まるだけの分がディスクに書き込ま
れます。切り替えポイントとして使われているマーカーは、ノンシームレスに設定されます(シー
ムレスな切り替えが選択されていない限り)。
Â
第 2 レイヤの再生方向を選択する必要があります。
PTP
(
parallel track path
=パラレル・トラッ
ク・パス、
「パラレル」)と
OTP
(
opposite track path
=オポジット・トラック・パス、
「オポジッ
ト」)、どちらの方向の設定を使うかを決める必要があります。詳細については、
577
ページの「
2
層の再生方向を設定する
」を参照してください。
Â
切り替えポイントを選ぶ必要があります。第
1
レイヤが終わり、第
2
レイヤが始まるポイントにつ
いては、「
DVD
Studio
Pro
」に自動 的に選ばせるこ とも、切り替えポイ ントとして動作 するよう
に手動でトラックマーカーを選択することもできます。詳細については、
578
ページの「
2
層の切
り替えポイントを選択する
」を参照してください。
2
層ディスクには、ディスクの片面に入る量のほぼ
2
倍のコンテンツを入れることができますが、次
のような欠点があります。
DVD
プレーヤーは、第
1
レイヤの読み出しから第
2
レイヤの読み出しに、
どこかで切 り替える必要がありま す。レイヤの切り替えには、プ レーヤーのレーザーが 再び焦点を
合わせ、再生を 開始するセクタを探 す必要があります。この間 ビデオの映像が止ま るので、視聴者
は戸惑ったり、ディスクに欠陥があるのではないかと思ったりするかもしれません。
切り替え時間のためにこのような結果になるのをなるべく防ぐようにする対処方法は
2
つあります。
オポジット の方向を選んで、切り替え 時間ができるだけ短く なるようにすることと、映 像が止まっ
ているのに 気付きにくい場所を切 り替えポイントに選ぶ ことです。これ以外に、シーム レスなレイ
ヤ変更の使用を選択することもできます。
第
16
章
プロジェクトを仕上げる
577