プレーヤーのレジスタについて
各
DVD
プレーヤーは
2
種類のメモリレジスタを備えています。
1
つは
GPRM
(
General Purpose
Register Memories
の略称。変数とも呼ばれます)、そしてもう
1
つは
SPRM
(
System Parameter
Register Memories
の略称)です。スクリプトはこれらのレジスタとデータをやり取りしながら
DVD
プレーヤーの設定値(言語、視聴制限など)を判別し、
DVD
再生に関するさまざまな側面を制御し
ます。
GPRM
は、スクリプトがコマンドの実行中に使用する 一時記憶領域、つまり“作業用のメモリ”で
す。「
DVD
Studio
Pro
」では、
8
個の
16
ビット
GPRM
レジスタにアクセスできます。これらのレジ
スタには、
GPRM 0
から
GPRM 7
までの名前が設定されています(ただし、名前は変更できます)。
「
DVD
Studio
Pro
」には、これらのレジスタのうち
7
個にパーティションを設定して、より小さな複
数のレジスタに区切る機能があります。たとえば、
GPRM3
にパーティションを設定して、
4
つの
4
ビットレジ スタに区切ることがで きます。すべてのレジスタ は互いに独立しており、そ れぞれが保
持している値は
DVD
プレーヤーにディスクが挿入されるたびに消去されます。レジスタは記憶領域
としてもカウントダウンタイマーとしても使用できます。
これに対し、
SPRM
はその用途を厳密に定義された機能です。
SPRM 0
∼
SPRM 23
までの
24
個の
レジスタがあります。これらの機能の詳細については、
492
ページの「
SPRM
の値とその意味
」を参
照してください。
スクリプトは、
SPRM
から
GPRM
に値をコピーし、それらの値から情報を読み取って(たとえば言
語設定を判 別して)から、その情報に対 処する(再生すべき適切 なオーディオストリー ムを選択す
る)ことに多く の時間を費やします。情 報を読み取るスクリプ トを作成する作業は、多 少の技能と
プログラミングの知識が必要なため難しい場合があります。
470
第
14
章
スクリプトを作成する